毘沙門天ジーンズ – 特設ページ

糸を紡ぐ

日本の紡績工場と連携し、世界各地から理想のデニム生地に最適な綿花を厳選。原綿の出来栄えを見極めブレンドを調整し、常に最良の状態で使用しています。
紡績技術が発展途上だったヴィンテージデニムの太さに「ムラ」がある糸が生み出す独特の色落ちや風合いを忠実に再現するため、撚糸の強弱を精密に制御。糸一本一本に自然な揺らぎを宿らせ、ヴィンテージに限りなく近い表情を生み出しています。

天然藍で染める

染料には一般的な合成インディゴではなく希少な天然藍を100%使用し、奥行きある「ジャパンブルー」を追求しています。染め上げ直後は黄〜黄緑色ですが、空気に触れて酸化し深い青へと変化します。
経糸の染色には伝統的なロープ染色を採用し、糸を束ねてロープ状にし染液に浸しては引き上げ酸化させる工程を幾度も繰り返しすことで重層的な色合いとなります。また、綿糸は外側から染まり芯まで完全に染まらず白が残る状態を「中白」と呼び、穿き込むほどに現れる立体的な色落ちの源となります。

デニムを織る

生地は、一般的なデニムと比べて厚く高密度。表面にははっきりとした凹凸があり、強いザラザラ感を備えています。
この生地は、現代の織機の約6分の1という生産効率の旧式力織機で時間をかけて丁寧に織り上げています。極めて古い機械ゆえ、常に職人の経験と知識による繊細な調整が必要で、故障すれば代替も容易ではありません。経糸(藍糸)を過度に張らず、横糸(白糸)を打ち込む際には、重く堅牢な樫製のシャトルを使用。こうして完成した生地は、厚みと密度を兼ね備え、穿き込むほどにアタリが現れ、豊かな表情へと育っていきます。

ジーンズを縫う

一本のジーンズを仕上げるために、用途に応じて複数の糸とミシンを使い分け、熟練の技で一本ずつ丁寧に縫製しています。
縫製糸には、ジーンズ専用に開発されたキンバコア糸を使用。高い強度を備えながら、表面は綿素材のためデニムの風合いに自然に馴染み、経年変化とともに味わいを深めます。
アクセントには、高貴な紫色のステッチをワンポイントで採用。裾はユニオンスペシャルのチェーンステッチ仕上げです。

セルビッチ

セルビッチは赤耳を採用するブランドが多く主流ともいえるところ、天然藍ブルーと調和する高貴な紫色を採用。縫製のステッチのアクセントと共に、さりげない個性としてブランドの独自性を表現しています。

ボタン

トップボタンには、ブランド名を刻印したアルミ製オリジナルボタンを使用。リベットも同様に刻印入りの銅製オリジナル打ち抜きリベットを採用し、細部まで一貫した世界観を構築しています。

「毘」のパッチ

マルニジーンズ本店は旧北国街道沿いに位置し、近隣には鳥坂城を擁する上杉謙信公ゆかりの地にあります。
謙信公は戦の神である毘沙門天を信奉し「毘」の一字は旗印にもしていました。その一文字を戴き、時代を切り拓く気概を込めました。革ラベルには甲冑にも使用されていた鹿革を使用。穿き込み、洗いを重ねるほどに深みある表情へと変化していきます。

仕上げる

妙高山系から湧き出る地下水は、通常の約7倍の鉄分を含有。この水にジーンズを漬け込むことで藍と反応し、より濃く深みのある鉄紺色へと変化します。
さらに、冬季限定で越後の伝統技法に倣った雪さらしを実施。自然の力を取り入れながら、妙高の地でしか作れない奥行きある味わいへと仕上げています。

ラインナップ